誤差の種類
誤差は大きく分けて3つの要因により生じる。
(1) 系統誤差
(2) 偶然誤差
(3) 測定器の精度による誤差
この3つの要因について
(1) 系統誤差
1. 理論誤差:理論の近似による誤差 (例 $\theta \ll 1$での$\sin \theta \simeq \theta$ の近似)
2. 器械誤差:測定器の狂いによる誤差
3. 個人誤差:測定者の癖や性質などによる誤差
(2) 偶然誤差
・取り除くことができない要素である。
・環境の変化(温度、気圧、などの微小変化)による。
・同一の測定を繰り返すことで小さくすることができる。
(3) 測定器の精度による誤差
・測定機によって得られる測定器の精度の度合い
・測定器の最小メモリを一般に「測定器の精度」と呼ぶ
・デジタル表示の測定器は「最小表示値」を測定器の精度の誤差として用いる
・目盛りを読む測定器
副尺がある場合:最小目盛$\times \frac{1}{2}$
例
ノギス:最小目盛 $0.05$ [mm]
最小目盛$\times \frac{1}{2} =0.025 \to 0.03$ [mm]
誤差は一般に有効数字一桁で表すので $0.03$ [mm] が
ノギスの測定器の精度による誤差となる。
副尺が無い場合:最小目盛
・実験を行うケースによって測定器の精度の考え方には多少の変化がありえる。
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